愛おしいガソリン
自分の不甲斐なさに打ちひしがれてため息をつくとき、いつも思い出す。
「応援してくれている皆のことが思い浮かんで早く伝えたいと思いました」
そう話す彼のことを。彼にこんなにも想われる"応援してくれている皆"になりたいと切に思った私のことを。
岐路に立っている。いや、立たされている。
どうしたって踏ん張らなきゃならない時期を自分の意志ではなく迎えることになってしまった。
夜、布団に潜ると頭を覆い尽くす悩みたち。
悩みごとなんて自分が行動すれば無くなるじゃないなんて、そんなふうに思えていた若かりし頃が懐かしい。
どう行動してもいいのか分からないような不安はどう解消すればいいんだろう。
負の感情に体ごと飲み込まれて支配されてしまいそうになったとき、それを打ち砕いてくれるのはいつだって浦くんの言葉だ。
もうあなたしか見えません!降参します!あなたが好き!と白旗をあげてから早1ヶ月。もう2ヶ月と言っていいかもしれない。
数えきれないほどの雑誌が発売された。
買い物袋を忘れて直接2~3冊くらい抱えて帰ることすらしあわせな毎日。
本屋に行くたび知らない浦くん、新しい言葉と出会える。
全部ジモダン関連の特集なのだから違う媒体でも聞かれることは似通ったものが多い。
それでも浦くんの話はいつだって新鮮だ。
きっとネタが被らないようにちょっとずつ言い回しや内容を変えてくれている。あぁなんてこまめな配慮ができるアツい想いを持った人なんだろう。
笑顔が印象的な浦くんが、意識的に笑顔でいるよう心がけていて、さらにそれに自信を持っている話。
高校生という青春真っ只中の立場でありながら、「エモさ」を問われて舞台をより良くするための相談をしているときと答えた話。
チャンスに関して、どこにでもあるけど掴むかどうかは自分次第なのだと教えてくれた話。
私には全く関係ないような、ただただあなたが素敵ですねという話たちも、浦くんを介すと格言かのように心に響く。
そして思う。あぁがんばろうと。
正直自分のことで手一杯だったし、向き合う時間は少なかったように思う。
新規のいちばん美味しい時期をめいっぱいに楽しめていないのかもしれないという自覚もある。
でもいつも心に想っている。浦くんの言葉たちをおまもりにして、それを原動力に私は走っている。走っていられる。
「応援してくれている皆のことが思い浮かんで早く伝えたいと思いました」
大好きな大好きな浦くんが思い浮かべる"応援してくれている皆"に恥じないような自分でありたい。
憧れたその立場にいるのだから過去の私に胸を張れる自分でありたい。
そんな想いを胸に今日も走る。