あるがまま
言葉を尽くしてお祝いしようと思っていたのに、ひとたび書いては消しまた書いては消しを繰り返して頭を捻ってしまう。
言いたいことはたくさんあれど、その全てが彼を表しているようで表していない気がする。
目をかけてからずっと感じてきたこと。こんなに難しいアイドルには初めて出会った。
何かを言語化するのが好きだ。アイドルに関しては特に。
そんな私でも言葉を与えるのに迷ってしまう偶像。
ここ最近はいつもそんなふうに思っている、彼のことを。嶋崎斗亜のことを。
17歳になりたてほやほやで好きになった。
軽い気持ちだった。リトルかんさいの中ではまあ好きかな、程度の。
そのあとすぐにこんなはずじゃなかったと頭を抱えることになる。「こんなに好きになる予定じゃなかったのに」
初めて認識した17歳の彼は憂いのアイドルだったように思う。
どこか悲しげでなんとなく不安そう。
力強く周りを鼓舞しながらも、その言葉は自分に言い聞かせているようにも聞こえた。
今思えば、座長という大役を初めて同然にこなしていたのだからそれもそうかと納得するのだけれど。
知れば知るほど分からなくなった。
メンバーからもスタッフからも天真爛漫さを伺わせる話をよく耳にしたし。実際そういうひとなんだと思う。
それでもアイドルに務める彼はどうしても儚く見えて。
なんでなんだろうか、あの今にも壊れてしまいそうで恐ろしくなるような感覚を持ってしまうのは。
選ばれない仲間がいる中で自分が選ばれた側にいることや、その中でも誰とも分かり合えないセンターという立ち位置を任されることだとか
それに対してのどうにもならなさもどかしさは少なからずあるような気がする。というか、そんな気がしていた。これは過去形。
斗亜は儚く可憐で美しい。
それは未来永劫変わることのない事実なんだと思う。
でも斗亜には自信がある。プライドがある。仲間がいる。
それを強く感じたここ数ヶ月。
自分の立ち位置に卑屈にならないのは自信があってプライドがあって仲間がいるから。
全てをやり遂げ果たそうとするのは自信があってプライドがあって仲間がいるから。
士気を高めながら自分さえも鼓舞するのは自信があってプライドがあって仲間がいるから。
儚い、けれど何かを憂いているわけではない。今の斗亜は。
仲間のため、プライドのため、そして何より自分の自信のため、今日も彼はステージに立つ。胸をシャンと張って、キリリと前を見据え、顔を上げ。
語るのが難しいひと。いろんな要素が複合されてできたオールマイティーさは一生をかけても理解できないでしょう。
でもこの1年で見違えるように何かが変わったのは伝わってくる。ほとんどを外野で過ごした私にも。
だから応援したい。そうやってこちらに思わせる訴求力。何よりも貴方の魅力です。
いつだかこんなに大人びた17歳は見たことがないとしたためたことがありました。本当に大きなおおきな17歳だったと思う。
新しい1年はどんな立派なものになるだろう。
それが今から楽しみで仕方ありません。私は、貴方が大人への歩を進めることが本当に楽しみ。
なんだってあるのだから全部使い倒してしまおう。
改めて、嶋崎斗亜くん 18歳おめでとう。
大人の仲間入りをしても希望のままであれ。